2025年2月、令和ロマンのくるまさんや9番街レトロのなかむら★しゅんさん、オリックスの山岡選手らをはじめとして、多くの芸能人やスポーツ選手がオンラインカジノをしていたとのことで、警察による事情聴取や活動自粛などが相次いでいます。
「え、もしかして俺が遊んでるビーベット(Beebet)って違法なの？」
「以前ちょっとだけビーベットで遊んだことあるけど逮捕されたりする、、？」
と心配している方が多くいることと思います。
結論から言うと、ビーベット(Beebet)は日本国内で遊ぶと明確に違法となり、逮捕される可能性があります。グレーゾーンではありません。
本記事では、Beebetの違法性や、以前遊んだことがある方に逮捕リスクがあるのかについて、弁護士の見解を元に解説しています。ぜひ最後までご覧ください。
【弁護士の見解】ビーベットは日本から遊ぶと明確に違法
ビーベットを紹介する多くの違法サイトでは、
- オランダ領キュラソーにてライセンスを取得しているため、合法である
- 賭博罪では、事業者が合法国の場合は利用者の国が違法では立件されない
などと記載されていますが、明確に誤りです。
確かに、ビーベットはキュラソーで認可を得ているため、キュラソーで遊ぶ分には全く問題ありません。
ただ、実は日本の賭博法では、「国内犯」と呼ばれ、国内で行われた賭博行為が処罰の対象（賭博罪：刑法185条、常習賭博罪：同186条1項）となります。サーバーがどこにあったとしても、利用者が日本にいる限り賭博法は適用されます。
実際、政府や警察庁も注意喚起をしています。
詳しい弁護士の見解が知りたい方は以下の資料を参考にしてみてください。
オンラインカジノを利用した賭博は犯罪です！| 警察庁
オンラインカジノによる賭博は犯罪です！| 政府広報オンライン
諸外国のスポーツベッティング市場の拡大に伴う日本の課題と対策
結論ですが、ビーベットは明確に違法であり、日本からプレイすることは違法というわけです。
ビーベットを利用したことがバレたら逮捕される？
次に、実際にビーベットで遊んでいた場合、どのようなリスクがあるのか解説していきます。
常習性があるかどうかで刑罰は変わります。今までの事例を見る限り、少し遊んだ程度だと単純賭博罪として罰金で済む場合が多いようです。
実際に摘発された事例を見ていきましょう。
①2023年9月、決済代行事業者「スモウペイ」摘発
スモウペイは、カジノ客に代わり海外カジノサイトの決済代行を行っていた業者です。カジノが海外運営されている場合日本法で摘発が難しいのですが、国内で運営されていたため、「常習賭博ほう助容疑」で摘発されました。
また、そのスモウペイを利用していた客ら130人が立件されました。
②海外のオンラインカジノ運営で逮捕
2024年2月、オンラインカジノを違法に運営したとして男女7人が賭博場開帳等図利罪の容疑で逮捕されました。
海外法人が管理するオンラインカジノへ日本国内から接続する際に場所代として金銭を集めていた疑いで逮捕されました。
基本的に、海外サイトの場合は運営者の逮捕が難しいとされていましたが、日本国内からアクセスしている限り罪が適用されるという事例です。
③2023年~2024年、オンカジYouTuberの一斉摘発
2023年から2024年にかけ、オンカジ賭博を配信していたYouTuberが、次々と逮捕・送検されました。
現在、配信しているとすぐに通報されるため、オンカジについての配信をするYouTuberはほとんどいなくなりました。
ビーベットの違法性に関してのQ&A
ここまで、ビーベットの違法性と逮捕リスクについて解説してきましたが、他にもいくつか気になることがあると思いますので、QA形式で解説していきます。
①ビーベットが違法性だと知らなかった場合は？
残念ながら、「知らなかった」という言い訳は通用しません。法律上は「法の不知は免責されない」という原則があります。
特に2022年10月以降は警察が公式に違法性を告知しているため、現在は「知らなかった」という主張が認められる可能性はさらに低くなっています。
また、現在はビーベットの公式サイトでも「日本国内では違法」と記述するようになりました。（であるにも関わらず、日本国内からアクセスできるようにしている点が悪質ですが）
ですので、いずれにしても「知らなかった」では済まされなくなっていると言えます。
②無料版や、入金不要ボーナスも違法？
ビーベットだけでなく、多くのオンラインカジノサイトでは、入金しなくても遊ぶことができる「無料版」や「入金不要ボーナス」を設けていることがあります。
こちらについては、賭博をしているわけではないため、逮捕・立件をされることはないでしょう。
ただ、無料版は有料版への誘導手段として使われていることは周知の事実であるため、ほぼアウトに近いグレーと思われます。
また、国や警察も無料版が合法だとは明言していません。安全のためには避けるべきでしょう。
③ブレイキングダウンで広告をしていなかった？
ビーベットは、国内で人気の格闘イベント「BREAKING DOWN」（ブレイキングダウン）のスポンサーを行っていたこともありました。
また、ビーベットだけでなく、ベラジョンカジノなども日本のラジオで広告を出稿していたりしました。
先ほど無料版のところでもお話しましたが、こちらは「無料版」への導線でしたのでグレーとされてきました。
ただ、無料版から課金誘導をしていることは明白なので、現在ではコンプライアンス違反として、多くの放送局やイベントで広告をすることはなくなりました。
また、サッカーの岡崎慎司選手や吉田麻也選手など、多くの有名人を利用した日本人向けの広告を行っている企業もありましたが、こちらも今後は広告されることはないでしょう。
「広告をしている」 = 安全・合法ではないので、注意をするようにしてください。
④有料版に登録した時点でアウト？
基本的には、有料版への登録自体が賭博への参加意思を示す行為と見なされる可能性が高いです。
流石に警察も、登録をしたかどうかだけでは判断ができないので、実際には逮捕されない可能性もありますが、リスクのある行為であることを認識しておきましょう。
⑤ビーベットを海外で遊んできて、出金を日本でするのも違法？
これについても注意が必要です。合法的に海外のカジノで得た利益であれば、適切に申告すれば日本に持ち込むこと自体は問題ありませんが、脱税や資金洗浄（マネーロンダリング）に該当する場合は別の法律で罪に問われる可能性があります。
「日本で換金しようとしたら処罰可能」と指摘する弁護士もいます。海外で遊んだ場合は海外で換金するようにしましょう。
⑥スポーツベッティングもカジノも一緒？
はい。一緒です。賭博罪は「偶発性の強いゲーム等」の場合適用されますので、スポーツでもスロットでも同様に違法になります。
BREAKING DOWNや、RIZINの朝倉未来選手の試合についてのBETも、もちろん違法ということになります。
違う事例ですが、eスポーツなどに関しても、日本では参加料を原資とした大会を開催すると違法になてしまうため、スポンサーから集めたお金を賞金として分け合う形を取っています。
これだからOK。みたいな事例は基本的にないと考えておきましょう。
ビーベットの違法性と逮捕リスクについてのまとめ
ここまで、ビーベットの違法性について見てきましたが、いかがだったでしょうか？
何度も言いますが、日本からアクセスして遊んだ場合、キュラソーにライセンスがあったとしても”違法”です。
逮捕リスクがありますので、絶対にやらないようにしましょう。
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